長崎の教会群を世界遺産に
教会地域を守り続ける基金づくり
認定 | NPO法人世界遺産長崎チャーチトラスト(長崎県) |
長崎の教会群が語る歴史を後世に
長崎県には、現在、約130の教会があります。江戸時代のキリシタン弾圧時には、長崎に教会はありませんでしたが、明治に入り、弾圧が解かれ、たくさんの教会が建てられました。これらの教会には迫害されながらも250年間信仰を守り続け、今に至る歴史が詰まっております。この教会群を世界遺産にしようという動きに合わせて、行政や住民、そして教会関係者との調整役として「NPO法人世界遺産長崎チャーチトラスト」が誕生しました。関係者が合意形成を行う場づくり、地域のデパートや銀行における教会の写真展、クリスマスウォークなどの開催を通じて、世界遺産登録後の、信者の皆さん方の生活を壊さないバランスの取れた観光推進を目指し、案内や見学申込みを行う「長崎の教会群インフォメーションセンター」の充実にも取り組んでいます。
寄付が支える教会の維持活動
認定NPO法人を取得後、地域の企業へ、格段に寄付のお願いがしやすくなりました。テレビ局がCM枠の無償提供を損金算入するなど、お金だけでない支援もいただけるようになりました。毎年行う教会の写真コンクールでは、賞金50万円も寄付で賄っています。教会維持については、信者の方々に頼っている負担を軽くし、地域で力を合わせて守り続けられるようにと、「基金創設」を企画しております。